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2011年07月07日

家にテレビ来る

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藍が育ち始めた

ぼくは長年ヒッピーだったのである。

10年前までは髪が腰まであったし、よれよれのズボンにゴムぞうりスタイルで、自然食とか、農業とか、インドやネパールやモロッコやアムステルダム旅行とか、ヨガ・瞑想とか、自作自演音楽とか、ジャンベとか、飛び道具とか、そういったものが豊富に備わっていた。

現在、髭こそ生やしてはいるが(また、行動パターンもさして変わりはしないが)、髪の毛は短く、家は持ち家で、自治会の役員をやったり、先生をしたり、保険に入ったり! 家電製品を新品で買ったりしている。これは信じられないくらい、ヒッピーだったぼくとしてはスクウェアなことなのだ。

そして、子どもが生まれた。

子どもといえば、〈おかあさんといっしょ〉だろう。
おかあさんといっしょを観るなら、長年興味のなかったテレビを繋がねばならない。

・・・というようなことをたびたび口走っていたら、ぼくの父親がヤマダ電機で、地デジ対応の液晶テレビをわが子一歳の誕生祝に買ってくれた。我が家には光ケーブルがすでに来ているから、契約をすませて繋ぐだけで、おひさまだってクローズアップ現代だって見放題である・・・うれしい。

ヒッピーというのは(正しくはヒッピーという概念は)不自由である。まず収入が多くては格好がつかない。自民党を支持するのは格好悪い。自然食、反原発、持続可能なライフスタイル、レゲエ好き、着るものは茶色やモスグリーン、またはサイケデリックなタイダイ、ひもで縛るズボンかルンギ、サルーン、無添加な食品や服装。本棚には山田ポンとかナナオ、自然生活や人間家族のバックナンバーは必ずあるよ、というような絵に描いたようなヒッピーがいるはずもない・・・幻想である。

とにかく、我慢しすぎるのがよくないことはいつの世でも同じだ。

テレビの件は我慢していたわけではないけれど、とくに興味のないものを家に備える気にはならなかった。それが子供が生まれて、人並みの親のようなことをしてみたいと思い、まず、テレビは入れる、これだろうと思った。

いや、いろいろなご意見があることは承知である。ぼくの中にも対立する意見はある。シュタイナー的にいえば、まだ早すぎる。赤ちゃん本舗で、プラスチックぎらぎらの乗り物に乗せて試してみるなんてトンデモかも知れない。しかしディズニーランドは行ってみたい、クレシンの夏休みの映画を観に行きたい、子どもと一緒にラーメン屋(みそラーメンの小林屋)のカウンターに座ってみたい。

こういう俗っぽい希望が渦巻くことも抑えがたい衝動ではある。もとはといえば、ぼくは非常に俗な人間なのであった。それが原因で文学少女のガールフレンドに振られたこともある。トラウマのあまり、ラディゲとかニザンとか無理して読んだことも。恥ずかしい思い出である。それでフランスが嫌いになった。

じつはまだテレビは繋いでいない。
最初にDVDでディネーセンの "Out of Africa" 映画版を観て画面にクセをつけておいた。
ここらがぼくの屈折しているところである。

posted by Dah at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Mixiからの移行日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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